国際支援ホスピタリティシステム

国際支援ホスピタリティシステムとは

ICReDDは2018年10月に文部科学省の「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」に採択され、以来日本政府による集中的な支援を受けています。これにより、私たちはWPI拠点の一つとしての強い責任感や使命感と共に、高水準の研究成果を上げ続けていくことが求められます。

研究者が研究に専念できる環境を整えるためには、心身の健康や日々の快適な生活がその基盤となりますが、とりわけ異国に暮らす外国人研究者にとっては、日常生活における様々な疑問や困難がその妨げとなることは少なくありません。そのため、ICReDDでは外国人研究者が研究に集中しその能力を充分に発揮できるよう、外国人研究者の日常生活の支援に特化した仕組み「国際支援ホスピタリティシステム」を構築し、彼らが日本で安心して生活をおくるためのサポート体制を整えています。

このように充実した支援の下、WPI拠点として先導的な研究成果を生み出し続けることに寄与する、意欲あふれる世界中の研究者からの応募をお待ちしています。

理念

私たちは、国際支援ホスピタリティシステムによるサポートの下、ICReDDに所属する外国人研究者が安心して日常生活をおくることで、より研究に専念できる環境を確立し、それを維持することを目指します。

支援の概要

ICReDDでは、所属外国人研究者に対して、以下の各段階に応じた多様で永続的な支援を提供します。これにより、外国人研究者が日常生活で直面する様々な疑問や困難を解消すると共に、日本における生活において一定程度自ら判断・行動し、自己管理ができるようになる後押しをします。

支援一例

渡日前
  • 出入国管理手続きに関する情報提供及び支援(家族分含む)
  • 住居の確保
  • 所属予定グループとの間の各種連絡調整
渡日時
  • 入居支援
  • 役所への諸届支援
  • 銀行口座開設支援
滞在中
  • 転居に関する支援
  • 在留資格に関する支援
  • 各種相談受付
退職/離日時
  • 出入国管理に関する支援
  • 役所への諸届支援

札幌市/北海道の概要

ICReDDは、日本で最も北に位置する北海道の県庁所在地であり、人口約200万人の札幌市の中心にあります。札幌及び北海道には美しい四季があり、札幌のような大都市で年間平均5メートルもの降雪量がある都市は世界でも類を見ません。山々に囲まれ、川や緑あふれる公園が点在する札幌では、忙しい研究の傍らリラックスした時間を楽しむことができます。

札幌:
北海道:

よくある質問

Q 日本で働くためにビザは必要ですか。

A 必要です。就労を目的として日本へ入国するためには、あらかじめビザを取得する必要があります。また、入国の際には、入国審査官による審査を受け、在留の許可である「在留資格」を得る必要もあります。
ICReDDでは、採用決定直後からこれらの手続きについて案内し、円滑な渡日を支援します。家族が来日する場合は、家族への支援も行います。

Q 住居はどのように探せばいいですか。

A 北海道大学には、外国人研究者向けの宿舎があります。また、大学構内には英語対応可能な不動産業者が複数あり、民間アパートの契約を仲介します。ICReDDでは、これらを紹介すると共に契約手続きの支援も行います。

Q 日本で病気や怪我をしたときの医療費が心配です。

A 日本で会社等に勤める場合、国籍に関わらず「健康保険」に加入します。これにより、病気や怪我のため病院を受診する際は、実際にかかる医療費全体の30%の支払いで治療を受けることができます(一部例外あり)。また、扶養する家族が日本にいる場合、その家族の医療費についても健康保険が適用となります。

Q 日本語が全くできません。学習する機会はありますか。

A 北海道大学では、大学所属の外国人留学生や外国人教職員・研究員向けに様々なレベルの日本語コースを無料で開講しています。また、これらの家族に対しても、大学構内で受けられる日本語クラスがあります。

Q 犯罪や自然災害など安全面が心配です。

A 世界経済フォーラムの「世界競争力報告2019」によると、日本は世界141か国中10番目に安全な国とされています。また、日本は世界有数の地震発生国ではありますが、あるデータによると、甚大な被害をもたらすような大きな地震が今後30年の間に札幌で発生する確率は極めて低く、豪雨や台風の影響も本州と比べるとずいぶん小さいです。札幌は、女性や子供を含め皆が安心して暮らすことができる街といえるでしょう。