ICReDDでは、化学反応の設計と発見を通して、人類があらゆる化学反応を制御できるようになることを目指しています。計算科学、情報科学、実験科学を駆使して、化学反応が必要とされるあらゆる分野において、新しい技術と材料を開発し、それらを活用することに取り組んでいます。
ターゲットとする生成物への未知の反応経路を発見するためには、すべての化学反応経路を調べ尽くす必要がありますが、それは簡単なことではありません。しかし、ICReDDの基幹技術である「人工力誘起反応」(AFIR)法を用いることで、そのような網羅的な探索が可能となります。AFIR法は、有機合成反応、光反応、微粒子触媒、不均一触媒、相転移反応などの多様な化学反応に適用することができます。この方法で導き出される膨大な量のデータから、最適な反応経路を決定する必要がありますが、その際には、経路列挙、データマイニング、機械学習などの高度な情報技術による解析が必要となります。こうして予測した未知反応は、新しい実験方法や応用方法を開発するさまざまな分野の実験化学者によって、新しい実験方法として検証・実証され、新たな応用に向けた展開を目指します。
このページでは最近の研究と、拠点において推進している研究トピックをご紹介します。
最新の研究
-
プレスリリース 固体や薄膜の状態で円偏光を発光するキラルな白金錯体の開発に成功 ~単一成分でマルチカラー円偏光発光 円偏光有機EL 開発に貢献~
- 長田 裕也
2023年03月28日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
ウッドワード・ホフマン則に従う反応の瞬間を世界初観測 ~軟X線吸収分光という新たな視点で化学反応の基本法則を解明~
- 武次 徹也
2023年03月15日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
プレスリリース メカノケミカル有機合成反応に特化した触媒の開発に成功 ~有機溶媒の使用量を低減する環境調和型物質生産プロセスの拡充へ~
- 久保田 浩司
- 伊藤 肇
2023年03月10日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
プレスリリース 新規開発したゲルを用いて脳の神経組織の再構築に成功~将来の脳損傷の新治療法開発への貢献に期待~
- 谷川 聖
- 廣田 聡
- 今城 正道
- 津田 真寿美
- 龔 剣萍(グン・チェンピン)
- 田中 伸哉
2023年02月24日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
固体状態で光スイッチ機能を有するインディゴ誘導体
- 黃 仲揚(ファン・チュン‐ヤン)
2023年02月24日- research-news
- 最新の研究
-
キラルなcalix[3]pyrrole類縁体から風車型構造を有する特大なcalix[12]型環状化合物の発見
- 井手 雄紀
- ピリッロ・ジェニー
- 土方 優
- 米田 友貴
- サハ・ラナジット
- 猪熊 泰英
2023年02月22日- research-news
- 最新の研究