ICReDDでは、化学反応の設計と発見を通して、人類があらゆる化学反応を制御できるようになることを目指しています。計算科学、情報科学、実験科学を駆使して、化学反応が必要とされるあらゆる分野において、新しい技術と材料を開発し、それらを活用することに取り組んでいます。
ターゲットとする生成物への未知の反応経路を発見するためには、すべての化学反応経路を調べ尽くす必要がありますが、それは簡単なことではありません。しかし、ICReDDの基幹技術である「人工力誘起反応」(AFIR)法を用いることで、そのような網羅的な探索が可能となります。AFIR法は、有機合成反応、光反応、微粒子触媒、不均一触媒、相転移反応などの多様な化学反応に適用することができます。この方法で導き出される膨大な量のデータから、最適な反応経路を決定する必要がありますが、その際には、経路列挙、データマイニング、機械学習などの高度な情報技術による解析が必要となります。こうして予測した未知反応は、新しい実験方法や応用方法を開発するさまざまな分野の実験化学者によって、新しい実験方法として検証・実証され、新たな応用に向けた展開を目指します。
このページでは最近の研究と、拠点において推進している研究トピックをご紹介します。
最新の研究
-
PM2.5から光化学スモッグ原因物質が発生するメカニズムを解明 ~先端レーザー光源による大気汚染物質の循環過程解明への貢献~
- 武次 徹也
2021年01月15日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
柔らかい結晶を使って液体中の二酸化炭素の様子を可視化~二酸化炭素分離の高効率化に期待~
- 土方 優
- ピリッロ・ジェニー
2020年10月28日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
プロペラ型レアアース分子からの強らせん発光を実現 ~高集積型の円偏光発光体を新規開発~
- 長谷川 靖哉
- 北川 裕一
- イスラム・ヤヒッド
- 前田 理
2020年08月26日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
脂肪酸を有用物に変換する画期的な人工触媒を開発 ~化学原料のバイオマス転換で持続可能社会への貢献に期待~
- 澤村 正也
- レイス・ロナルド・ラゾ
- 鈴木 机倫
- 前田 理
2020年08月21日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
有機半導体の逆項間交差を理論予測~有機EL材料の開発加速へ~
- 原渕 祐
- 前田 理
2020年08月07日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース
-
忘却能力を持つ動的記憶素子の構築 〜人間の脳の動的な記憶・忘却挙動に触発されて〜
- ツイ・クンペン
- 龔 剣萍(グン・チェンピン)
2020年07月28日- research-news
- 最新の研究
- プレスリリース