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2026年アキラ・スズキ・アワード:
Michael J. Krische 教授(マイケル・J・クリシェー、テキサス大学オースティン校)
2026年アイクレッド・アワード:
Michele Parrinello 教授(ミケーレ・パリネロ、イタリア技術研究所/スイスイタリア大学)
おめでとうございます。受賞者の詳細は「受賞者」のタブでご参照ください。
第6回鈴木章賞の授賞式は2026年10月7日(水)に、第10回ICReDD国際シンポジウムと合わせて開催予定です。授賞式の詳細や登録方法に関しては後日公開の国際シンポジウムのウェブサイトにてご案内いたします。
鈴木章賞は、北海道大学名誉教授 鈴木章先生の卒寿を記念するとともに、2010年ノーベル化学賞受賞の功績を称え、2021年に鈴木章賞組織委員会によって創設されました。
本賞は、広義の化学反応の発見に関する研究への顕著な貢献を表彰し、科学技術の発展に寄与することを目的としています。
鈴木章賞に設けられた「アキラ・スズキ・アワード」と「アイクレッド・アワード」の2つの賞は、実験化学分野(アキラ・スズキ・アワード)および,計算(理論)化学・情報科学分野(アイクレッド・アワード)において、化学反応開発に顕著な功績を収めた研究者に授与されます。各賞は、年齢・国籍を問わず毎年1名に贈られます。
毎年、授賞式にて受賞講演会を開催し、受賞者には副賞としてメダルと賞金が贈呈されます。
2024 鈴木章賞受賞者を、鈴木章 名誉教授と共にお祝いしました!
受賞者
2026年鈴木章賞 受賞者
アキラ・スズキ・アワード:

Michael J. Krische 教授
(マイケル・J・クリシェー、テキサス大学オースティン校)
略歴
マイケル・J・クリシェー教授は、カリフォルニア大学バークレー校で化学の理学士号を取得(1989年)し、在学中はヘンリー・ラポポート教授のもとで研究に従事。フルブライト奨学生として1年間の海外滞在を経て、スタンフォード大学にて、ヴィーチ大学院フェローとしてバリー・トロスト教授の下で博士課程の研究を開始した。博士号取得(1996年)後、NIH博士研究員としてルイ・パスツール大学のジャン=マリー・レーン教授の研究室に加わり、1999年、テキサス大学オースティン校の教員に就任した。2004年には准教授を経ずに直接正教授に昇進し、その直後の2007年にはロバート・A・ウェルチ科学講座教授に任命された。クリシェー教授は、触媒によるC-C結合形成における水素化および転移水素化の利用を開拓し、化学合成においてあらかじめ金属化された試薬の使用から脱却することを可能にした。
研究
クリシェー教授は、入手容易な出発物質からC-C結合を形成するための新たな戦略を確立した。このアプローチにより、水素化クロスカップリングを経由して進行する新たな(不斉)触媒反応が数多く導き出され、これらの手法は、研究コミュニティ内で広く利用されている。また、同氏の研究チームは、遷移金属触媒を用いた手法開発を起源としながらも、現在では全合成分野において世界トップクラスのグループの一つとなっており、彼の新しい手法によって、オリゴプロピオネートの合成段階を劇的に短く効率化した研究成果を頻繁に発表している。これは、学術界及び産業界における化学合成にとって、真のブレークスルーである。
受賞
山田-古賀賞(2025年)
パラジウム・グローバル・サイエンス賞(2025年)
イスラエル化学会名誉会員(2022年)
米国化学会(ACS)有機合成化学における創造的業績賞(2020年)
韓国有機化学会講演賞(2019年)
アイクレッド・アワード:

Michele Parrinello 教授
(ミケーレ・パリネロ、イタリア技術研究所/スイスイタリア大学)
略歴
ミケーレ・パリネロ教授は、1968年にボローニャ大学で物理学の学士号(Laurea)を取得。同氏の経歴は、ヨーロッパおよび米国の主要な大学、国立研究所、産業研究センター、そして主要な科学機関に及び、トリエステの国際高等研究所、チューリッヒのIBM研究所、シュトゥットガルトのマックス・プランク固体物理学研究所等での勤務を経て、2001年から現在に至るまで、スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)およびスイス・ルガーノのスイス・イタリア大学(USI)で計算科学の教授を務めている。2018年にはイタリア技術研究所(IIT)に上級研究員として着任し、2020年からは同大学の原子レベルシミュレーション研究ユニットの主任研究員。
研究
分子シミュレーション及び理論化学への先駆的な貢献により、国際的に高い評価を得ており、特に、Car–Parrinello分子動力学法の開発は、電子構造理論と分子動力学シミュレーションを統合する画期的な枠組みを確立し、複雑系における動的プロセスの第一原理に基づく解析を可能にした。また、近年、分子シミュレーションの適用範囲を大きく広げた機械学習ポテンシャル技術の開発においても、先駆者として広く認知されている。同氏の研究は、原子スケールにおける化学反応、相転移、及び構造変化を理解するための全く新しい可能性を切り拓いた。
受賞
エルヴィン・シュレーディンガー国際数理物理学研究所(ESI)メダル(2025年)
USIメダル(2025年)
クラリベイト引用栄誉賞(2024年)
ジュリオ・ナッタ・メダル(2021年)
ベンジャミン・フランクリンメダル(化学部門)(2020年)
過去の受賞者
アキラ・スズキ・アワード
| 年 | 受賞者 | 所属 |
| 2025 | Jin-Quan Yu | スクリプス研究所 |
| 2024 | Gregory C. Fu | カリフォルニア工科大学 |
| 2023 | Erick M. Carreira | スイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校 |
| 2022 | John F. Hartwig | カリフォルニア大学バークレー校 |
| 2021(初代) | Stephen L. Buchwald | マサチューセッツ工科大学 |
アイクレッド・アワード
| 年 | 受賞者 | 所属 |
| 2025 | Emily A. Carter | プリンストン大学 |
| 2024 | Alán Aspuru-Guzik | トロント大学 |
| 2023 | Frank Neese | マックス・プランク石炭研究所 |
| 2022 | Kendall N. Houk | カリフォルニア大学ロサンゼルス校 |
| 2021(初代) | David J. Wales | ケンブリッジ大学 |
鈴木章先生
鈴木章先生は、1930年9月12日、北海道でお生まれになりました。
1954年北海道大学理学部化学科をご卒業後、1956年同大学院理学研究科修士課程を修了、1960年に同博士課程を修了され、1961年同工学部合成化学工学科にて助教授、1973年より同応用化学科教授を務められ、1994年定年退官,北海道大学名誉教授となられました。
ご退官後は、1994年岡山理科大学教授、1995年から2002年まで倉敷芸術科学大学教授を務められ、この間、2001年に米国パデュー大学招へい教授、以降も北海道大学を含む国内外の様々な大学にて招へい教授、名誉教授となられ、2015年には、世界的に極めて顕著な教育研究業績を挙げた研究者のうち、長期にわたり北海道大学の教育研究の進展に寄与すると認められた者に与えられる北海道大学ユニバーシティプロフェッサーの称号を授与されました。
1963年からの2年間、米国パデュー大学の H. C. Brown研究室に博士研究員として、有機ホウ素化合物の合成と利用に関する研究に従事し、帰国後もこの分野をさらに発展させ多くの卓越した業績を挙げておられます。中でも1979年に報告された、パラジウム触媒を用いる有機ホウ素化合物のクロスカップリング反応は有機合成化学のみならず、触媒化学や材料科学などの広い分野に多大な影響を及ぼした研究であり、2010年ノーベル化学賞の受賞理由となった「鈴木カップリング」反応は、医薬や農薬、IT機器に不可欠な液晶、有機ELなど、私たちの生活に身近な製品の開発や量産化に大きな貢献を果たしています。
組織
受賞者の選考は、鈴木章賞組織委員会の委員長が委嘱した国内外の有識者で構成される各選考委員からの推薦に基づいて行われます。選考委員からの推薦は、鈴木章賞組織委員会で検討され、最終的に受賞者が決定されます。
鈴木章賞 組織委員会
委 員 長:伊藤 肇(北海道大学 教授)
副委員長:武次 徹也(北海道大学 教授)
伊藤 肇(北海道大学 教授)
佐藤 美洋(北海道大学 教授)
前田 理(北海道大学 教授)
小松﨑 民樹(北海道大学 教授)
アキラ・スズキ・アワード選考委員
Timothy F. Jamison(マサチューセッツ工科大学 教授)
Bernhard Breit(フライブルク大学 教授)
Benjamin List (マックス・プランク石炭研究所 教授/ICReDD主任研究者、特任教授)
伊藤 肇(北海道大学 教授)
佐藤 美洋(北海道大学 教授)
アイクレッド・アワード選考委員
Michael Rubinstein(デューク大学 教授/ICReDD主任研究者)
Alexandre Varnek(ストラスブール大学 教授/ICReDD主任研究者)
佐藤 啓文(京都大学 教授)
武次 徹也(北海道大学 教授)
前田 理(北海道大学 教授)
小松崎 民樹(北海道大学 教授)
長谷川 淳也(北海道大学 教授)
お問い合わせ
鈴木章賞に関するお問い合わせはこちらまで:
event[at]icredd.hokudai.ac.jp
アキラ・スズキ・アワードとアイクレッド・アワードは東ソー株式会社からの協賛金にて運営されています。


