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ICReDD拠点長 前田 理教授が第一回長倉三郎賞を受賞しました!

前田理拠点長は「量子化学計算に基づく化学反応予測のための計算法構築」に関する研究成果が高く評価され、日本化学会の第一回長倉三郎賞を受賞しました。前田拠点長は、本年度の日本化学会学術賞も受賞しており、先駆的かつ独創的な成果が国内外で高い評価を受けています。今後の更なる発展が期待されることから、その業績が長倉三郎賞に値するものと認められました。

受賞者には、長倉三郎先生のお顔がデザインされたメダルを付した表彰楯、及び副賞として1,000万円(使途や期間等の制限なし)が贈呈されます。表彰式は化学会館(東京都千代田区)にて4月11日に開催される予定ですが、新型コロナウィルス感染症の蔓延状況により、内容が変更となる場合があります。

≪以下、日本化学会プレスリリースから引用≫
「2020年4月に逝去された日本化学会名誉会員・長倉三郎先生のご遺族より、公益社団法人日本化学会は、化学の発展と後進の育成のためにと多額の寄付をいただきました。これに基づき、本年度(2021年度)から長倉三郎賞を新設いたしました。この賞は、研究・開発における業績の独創性と独自性を特に重視して未来の化学を担う将来性のある受賞者に授与される点等、他の日本化学会各賞とは一線を画した新しい賞であり、次世代の優れた化学者を育成し、化学と日本化学会のさらなる発展に大きく寄与すると期待しております。」

「日本化学会名誉会員の長倉三郎先生は、電荷移動理論を提唱し、分子科学の諸分野において顕著な業績をあげられるとともに、研究者育成の面でも優れた指導力を発揮されました。分子科学研究所所長など数々の研究機関・団体における要職を歴任され、1984年には日本化学会会長として、本会の発展に多大なる御尽力をいただきました。これら御功績を称えられて、1990年には文化勲章を受章されています。」