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「第12 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウム」を開催

11月23日(木・祝)、第12回 世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)サイエンスシンポジウム「インフォマティクスを活用した研究の最前線 ~情報を味方に付けたトップレベル研究~」を、北海道大学フロンティア応用科学研究棟を会場にハイブリッド形式で開催しました。

WPIでは全国の拠点における最先端の研究成果と、サイエンスの魅力を次の世代へと伝えることを目的に、中高生を中心とした一般向けに「WPIサイエンスシンポジウム」を毎年開催しており、第12回目にあたる令和5年度はICReDDが主催しました。

午前の部は、中部大学ペプチド研究センター長の山本 尚 卓越教授が「大改革が必要な我が国のイノベーション」と題して特別講演を行いました。

それに続いて3名の研究者が、情報分野と異分野をどのように融合させているかについて、自身の最先端の研究に沿って紹介しました。ICReDDの瀧川一学 特任教授は機械学習の活用により化学反応を予測する研究、東京大学ニューロインテリジェンス国際研究機構(WPI-IRCN)長井志江 特任教授は、ロボットに顔の表情の認知や絵の描き方を教え込む認知発達の研究について講演しました。

そして国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)の田村 亮 チームリーダーは情報科学技術を用いて香りを分析、特定するセンサーの開発を紹介しました。その後、3名の研究者のパネルディスカッションと参加者との質疑応答を通じて、情報技術を活用したトップレベル研究に関して参加型の対話が行われました。

昼食休憩中は、拠点紹介動画の上映を行いました。午後の部では、 今年度採択のWPI-AIMEC を含む全18拠点の1分間フラシュトークを皮切りに、複数のWPI拠点から広報担当者と協力者が登壇し、プレスリリース、イラスト、イベントなど、科学を幅広く伝えるための様々な方法を紹介しながら、それぞれの拠点における研究の魅力を独自の視点で紹介しました。

続く座談会にて、サイエンスの面白さを伝えるにあたり、様々な方法を使い分けることの利点や、研究成果をわかりやすく伝えることの大切さについて対話しました。

会場では全拠点がブースを構え、各拠点の研究の魅力や事業を紹介し、来場者と直接交流する機会となりました。

参加者は会場117名、オンライン153名となり、シンポジウムは盛会のうちに終了しました。今後もこうした活動を通じて、異分野融合研究の促進とその社会還元の活動に取り組んでいきます。