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「アカデミックファンタジスタ」授業をICReDD行いました。

2023年12月22日(金)、ICReDDの原渕 祐 特任准教授が参加している「アカデミックファンタジスタ2023」事業を通じて、北海高等学校の15名の生徒さんがICReDDを訪れ、授業および実験施設見学ツアーに参加しました。

アカデミックファンタジスタは北海道大学が北海道新聞社の協力のもと、2012年から継続的に実施している事業で、北海道大学の研究者が知の最前線を出張講義や現場体験を通して高校生たちに伝える事業です。

 

原渕先生は、「ロボットとコンピュータによる化学空間探索」をテーマに2023年度事業に参加しています。

写真 中央右:スーパーコンピュータ「富岳」(提供:理化学研究所)

授業では、現在ICReDDで進められている計算主導による化学反応開発・発見の方法について解説し、練習問題を解きながら、量子化学計算を用いた化学反応解析を体験しました。

 

続いて、原渕先生と共に研究を進める長田裕也特任准教授からは、有機化学の分野において、研究者が望む化合物を効率的かつ迅速に作るために、化学合成自動化システム(合成ロボット)がいかに有用かについて紹介があり、実際にラボへ移動して合成ロボットの働く様子を見学しました。

今回の見学にあたって合成ロボットは、本学ユニバーシティプロフェッサーで名誉教授の鈴木章先生が2010年ノーベル化学賞を受賞する理由となった「鈴木-宮浦クロスカップリング」を用いた合成を行いました。

この合成ロボットが静かに、着々と液体を滴下し溶液を作っていきます。
合成が終わった透明の溶液にブラックライトを当てると、それぞれ黄色、青色に変わりました!

 

※講義のお申し込みは、高校単位となります。詳しくはこちらのページをご覧ください。