研究

トレーニング強くなるゲルを開発!外部から"栄養"を取り込み,力学負荷で強く大きく成長する高分子材料

ポイント

  • 筋肉のように,“栄養(モノマー類)”とトレーニング(力学負荷)で成長する高分子*1材料を開発。
  • “栄養”を取り込んだ DN ゲルに力学負荷を加えると,ゲルの硬さ,強度,高分子重量が大きく増加。
  • 力学負荷により,強度のみならず,他の新しい機能を DN ゲルに導入することにも成功。

概要

北海道大学 大学院先端生命科学研究院・国際連携研究教育局・創成研究機構化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)の龔グ ン 剣萍チェンピン教授・中島 祐助教,同大学院生命科学院博士後期課程・日本学術振興会特別研究員の松田昂大氏らは,あたかも筋力トレーニングで成長する筋肉のように,力学負荷によって強度,重量などが大きく成長するハイドロゲル*2を開発しました。本ゲルは,まるで生物のように外部から“栄養”を取り込み,外部刺激に応じて自身のサイズ・構造・機能などを成長させる画期的な材料であり,頻繁に力を受ける部位が自発的に強くなる長寿命材料の創製などにつながると期待されます。 なお,本研究成果は,米国東部時間 2019 年2月1日(金)公開の米国科学誌「Science」に掲載されました。また,本研究を紹介する動画(英語字幕・日本語音声)を,https://youtu.be/exPVXU̲VnaU にて公開しています。