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石狩市の小中高生がICReDDを見学、観察力で人工知能と対決しました。

8月10日(木)、北海道大学の6名の名誉教授でつくる科学者グループ「サイエンスアイ」が主催するサイエンスツアーにて、石狩市の小学校高学年から高校生までの参加者がICReDDの施設を見学しました。

参加者は、ICReDDの猪熊泰英 教授と井手雄紀 特任助教による案内のもと、ICReDDの様々なラボを見学し、先端技術による実験・分析装置について学びました。ツアーではまた、スーパーコンピュータを収めるサーバー室を訪れる珍しい機会もありました。

猪熊教授はまず、化学における今と昔に触れながら、現在ICReDDが自動化学合成ロボットや人工知能(AI)などの最先端の技術を用いて、いかにして効率的で新しい化学反応開発の道を切り拓いているかについて紹介しました。

途中、フュージョンリサーチオフィスの吹き抜けが広がるコミュニケーションスペースで一旦休憩し、そこで参加者はAIと人間のどちらが正確に砂糖と塩を見分けられるかを比べるゲームに挑戦しました。ICReDDでは最近、砂糖と塩の混合物からそれぞれの配合比率を正確に判定できる機械学習モデルを開発したばかりです。参加者たちは砂糖と塩が様々な割合で混ざった状態の写真を見ながら、その配合比率を予測し、AIに勝てるよう楽しみながらゲームに取り組んでいました。

ツアーの最後に寄せられた参加者からの感想からは、科学に対する熱意が伝わってきました。今回参加してくれた皆さんが将来、学生や研究者となって再び北海道大学に来てくれることを願っています!