修了者の(アーカイブ)

MANABIYA修了者から寄せられた感想やインタビューをご紹介します。
(一部英語のみのコンテンツがございます)

FY2023

リプトロット・デヴィッド
(バース大学 シニア講師・Royal Society University Research Fellow、イギリス)

ある学会でICReDDの優れた研究成果を知ったことをきっかけに、MANABIYAに参加しました。化学反応発見のためのAFIR法を学びたいと思い、前田教授ならびに美多教授のグループ両方に参加しましたが、参加後すぐにAFIR法の素晴らしさに深く感心し、自分の研究グループで進行中の研究にも取り入れたいと思いました。滞在中は、多くの研究者の皆さんから丁寧なサポートをいただき、AFIR法を徹底的に理解することができました。5週間という短い滞在期間ながらも、ここで得た結果は、すでに外部資金の獲得に直接繋がっています。また、この結果に基づいた化学合成に関する論文を近いうちに発表できそうです。>>続きを読む

 

松原 希宝(群馬大学 博士課程)
2022年及び2023年の2回にわたるMANABIYAでの研究活動では、GRRMの使い方からはじまり、GRRMをどのように活用して研究を推進していくのかを学び・議論することができ、とても充実した時間を過ごすことができました。このような稀有な環境で研究することは、自身の研究姿勢を刺激するものであり、非常に有意義な時間であったため、2023年も参加を決意しました。2023年の滞在では、自身の研究を遂行するだけでなく、ICReDDが主催するシンポジウムや講演会に参加することができ、自身の人脈を大きく広げることもできました。このように最先端の研究が行われている研究機関での活動に積極的に参加できることも、MANABIYAの大きな魅力の一つだと思います。本活動を行うため、前田教授、原渕特任准教授をはじめ、前田研究室の学生の皆様には本当にお世話になりました。さらに、2023年度は実験活動を取り入れるために、美多教授と林特任助教、そして美多グループの皆様の多大なる協力に感謝いたします。

 

キム ナムヒ(延世大学校 博士課程、韓国)
ICReDDでの経験は、自分が進めたい研究を追求するのに最適なものでした。私にとってMANABIYAの良いところは、単結晶X線構造解析装置や示差走査熱量計などの優れた研究設備や分析機器が揃った環境で、研究分野の専門家たちと一緒に研究ができたことです。ICReDDのラボ同士で試薬や機器を自由に共有していることも大変ありがたく、そのような環境の中で、分子ローターの結晶化など、さまざまな新しい技術を学ぶことができました。また、周囲の人々が温かく迎えてくださり、クリスマスパーティーなどの交流イベントを楽しんだり、事務的な面でも多大なサポートをしていただいたおかげで、MANABIYAでの滞在期間中は不安を感じることなく過ごすことができました。全体的に、ICReDDはメンバーが互いに協力し、高度な研究を行うためのアイデアを共有するフレンドリーな場所だと感じました。

 

勝山 彰(北海道大学 助教)
私はMANABIYAにおいてAFIR法を用いた励起状態の反応経路探索について学びました。この経験の中で、励起状態における構造探索の課題について理解するとともに、AFIR法がこの課題に対して極めて強力な計算手法であることを感じました。論文で発表した理論的な部分は、本手法があってはじめて議論することができました。現在は学んだ内容を利用して、新たな分子を見出すべく研究を続けています。原渕先生、前田先生をはじめとするICReDDのスタッフの方には、有機合成が専門である私に対して、計算化学の研究がスムーズに進むよう多大なご助力を頂きました。この場をお借りして感謝申し上げます。

FY2022

アーヘン工科大学 博士課程(当時)のプケッティ・フランチェスコさんへのインタビューによりMANABIYAで海外から日本に来る経験について語っていただきました。(英語のみ)

FY2020 

田所 朋樹 (学部生、 北海道大学)
「MANABIYAシステムに参加することで、AFIR法を用いた量子計算手法を習得することが出来ました。これにより、実験では追跡不可能であった構造変化メカニズムや中間体の構造を解明することができました。指導して頂いた前田理教授、原渕祐助教、そして指導担当学生の皆様に心から感謝申し上げます。」

 

 

西部 駿 (修士課程学生、 早稲田大学)
“I was a novice with little experience in computational chemistry, however, Prof. Maeda  and the members of his group taught me very kindly. Also, the members of Prof. Mita’s group, which is in the same organic chemistry group as my laboratory, were very kind to me. In the end, I was able to submit my paper, which was my goal, and I had a very enjoyable time.”

 

小島 正寛 (助教、 北海道大学)
“In the summer of 2020, this project was under peer review. Although requested by one of the reviewers, I had a hard time figuring out the elusive transition state of the reaction. Fortunately, I joined MANABIYA at that very moment. I learned the strategic application of AFIR in elucidating the reaction pathway, and thanks to Prof. Maeda and everyone in ICReDD, the requested revisions were finished with success.”

FY2019

吉野 達彦 (講師、 北海道大学)
“In the MANABIYA program, I learned how to use GRRM for computational mechanistic studies on organic reactions, and now I can routinely use GRRM for my research projects. Moreover, the opportunity to interact with professional computational chemists, organic chemists, as well as data scientists in ICReDD was very helpful for me to expand my research vision.”