研究

人工軟骨へあと一歩。ハイドロゲル骨髄幹細胞を骨形成細胞に分化させる

変形性関節症による軟骨の摩耗に苦しむ高齢者の助けとなる人工軟骨の材料として有望な、靭性の高いハイドロゲルが注目されています。ICReDDと北海道大学の研究者は、骨に結合可能なHApダブルネットワーク(HAp/DN)ハイドロゲルが、骨髄幹細胞を骨形成細胞に分化させることを示唆する結果を得ました。

研究者らはウサギの骨髄から取った幹細胞を培養する方法を確立し、HAp/DNハイドロゲルが幹細胞の分化にどう影響するのかを評価しました。8つの骨形成細胞マーカーのRNA抽出を分析することにより、HAp/DNハイドロゲルが、骨髄幹細胞を様々な種類の骨組織細胞の前駆体である骨形成細胞に分化させることを示唆する結果を得ました。この成果は人工軟骨としてのハイドロゲルの可能性に期待できる更なる証拠となります。

詳細は下記のリンクから元の論文をご覧ください。